花器の選び方と印象について

ときどきゆるり…今回は、生け花に使う花器のお話しです。

お花を生ける飾るときに、お花選びの次に大切であり難しいのがどのような花器を選ぶか?ということです。自分が好きな花器に生けるということも選択肢の一つですが、今回は花材にあった花器選びのポイントとその大切さをご紹介します。

花器選びのポイント

このいけばな作品の花器は、高さがありモダンな印象です。

この花器を選んだ理由は、今回の花材が赤、青、黄色…と多くの色があるので、花器はシンプルにしたかったということ、花材と花器の繋がりを作るために花材にある色が一つ入っていたこと(今回はひまわりの黄色と花器にある黄色のライン)、枝についた実が下に下がっているので ある程度の高さがある花器の方が、花材の特徴をも活かすことができると考えたからです。

花 材:ヒマワリ、リンドウ、鈴バラ(ローズヒップ)、アマドコロ(斑入りの葉) 2020.9.19

花器から受ける印象の違い

次のいけばな作品を観てみましょう。

最初のいけばな作品との違いはありますか?

はい! 違うのは花器だけで、花材は同じ。

花器のお色直しで、見た目の印象が変わりました。私は個人的には、最初の花器のいけばな作品が気に入っていますが、友人の何人かにどちらの作品が好みかを聞いてみたところ、この二番目の作品が圧倒的に人気でした。

この二番目の作品の花器は、茶色の色目が秋の雰囲気に合っていたこと、土色なので多くの色もまとめやすい、花材が横に長く並ぶ生け方でしたので、横長の形のこの花器が花材を活かせました。

花器選びの大切さ

花器だけの色、デザインだけで選ぶと、花材と馴染まずに不自然な作品となることがあり、器の選びは大切です。作品の50%は、花器が大きな役割を占めていると考えます。

いけばなの作品を鑑賞する際に、その作品の花材と花器とのバランス、季節感、色の合わせ方を観察すると、より一層作品を楽しむことができます。

プチプラな花器でもいけばならしく生ける方法を「少ない花材で可愛く生け花」という投稿でご紹介していますので、よろしかったらご覧くださいませ。

ときどきゆるり…最後までお読みいただき、ありがとうございました☆彡

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